高時給って本当?実際に働いてわかった「職種別の稼ぎやすさ」

2025年12月8日

「リゾートバイトは高時給って聞くけど、実際どのくらい稼げるの?」
そんな疑問を抱く人は少なくありません。求人サイトでは「時給1,500円以上」「月収30万円可」といった言葉が並びますが、職種やシーズン、勤務地によって収入の現実は大きく変わります。

この記事では、実際にリゾート地で働いた人の体験談をもとに、職種ごとの稼ぎやすさ・収入傾向・働き方の違いを徹底比較します。数字だけでは見えない「本当の稼ぎやすさ」を掘り下げてみましょう。

「高時給=稼げる」とは限らない?

求人票でよく目にする「時給1,400円」「高収入可」などの表記。
たしかに時給単価は魅力的ですが、実際の収入は勤務時間・残業・生活費の有無で変わります。
たとえば、時給1,300円でも週4日勤務では20万円に届かない一方、時給1,100円でも週6日働けば25万円を超えることも。

つまり、「働く時間」と「支出を抑えられるか」が重要な収入差を生む要素なのです。

職種別の平均時給と月収目安

ここでは、リゾートバイトで人気の主要職種を比較してみましょう。

職種 平均時給 平均月収(1日8h×22日勤務) 特徴
フロント・受付 1,250円 約22〜24万円 夜勤・残業ありで安定収入を狙いやすい
レストランホール 1,200円 約21〜23万円 繁忙期に残業増、稼ぎやすいが体力勝負
清掃・裏方 1,050円 約19〜21万円 シフトが安定、規則正しく働ける
調理補助 1,300円 約23〜26万円 経験者優遇、昇給・長期勤務で伸びやすい

💡 ポイント

  • 「裏方職」は時給が低めでも生活リズムが安定して続けやすい。
  • 「接客職」は残業や繁忙期手当がつき、実収入が伸びやすい。
  • 「調理職」はスキルを身につけることで昇給率が高い。

実際の体験談から見る“稼ぎやすさ”の違い

数字の裏には、それぞれの仕事ならではの「稼げる理由」「稼ぎにくい事情」があります。
実際に働いた人たちの声から、その違いを見てみましょう。

フロントスタッフ(26歳・女性)

「時給は1,250円。夜勤シフトに入ることも多く、残業込みで月25万円ほど。接客スキルを磨ける上、責任ある仕事なのでやりがいが大きいです。」

清掃スタッフ(30歳・男性)

「時給は1,050円と低めですが、シフトが安定していて残業なし。体力的にも負担が少なく、長期で続けやすいのが魅力。」

レストランホール(22歳・男性)

「繁忙期は1日10時間近く勤務する日もあり、月28万円ほど稼げました。ピーク時は忙しいけど、短期集中でしっかり貯金できました。」

調理補助(28歳・女性)

「厨房勤務は慌ただしいけど、まかない付きで生活費がかからず、月26万円ほどの収入。料理スキルも身について、次の就職にも役立ちました。」

これらの声から分かるように、「時給の高さ」よりも勤務日数と生活コストの少なさが稼ぎやすさの鍵になっています。

職種別の“稼ぎやすさ”を決める3つの要素

リゾート地で働く上で、「どの職種が稼げるか」を判断するポイントは主に3つです。

  1. 勤務シフトの融通が利くか
    → フロントやホールなど、繁忙期にシフトが増える職種は自然と収入もアップ。
  2. 残業・夜勤手当の有無
    → 調理やフロントなど、時間外手当の出る職種は月収差が大きい。
  3. 生活費の負担があるか
    → 寮費・食費・光熱費が無料なら、月5〜10万円分の出費を節約できる。

💬 まとめると

  • 「フロント・調理補助」は時給×残業の掛け算で稼ぎやすい職種
  • 「裏方・清掃」は安定してコツコツ稼げる職種
  • 「ホール」は短期集中で収入を伸ばせる職種

季節と勤務地でも変わる「稼げる度合い」

職種だけでなく、「どの時期・どの地域で働くか」も収入に直結します。

  • 夏(7〜9月) … ビーチリゾートや避暑地が繁忙期。ホール・清掃・売店スタッフが特に忙しい。
  • 冬(12〜3月) … スキー場や温泉地が最盛期。調理補助やリフト係が高時給になりやすい。
  • 通年型(沖縄・北海道など) … 年間を通して需要があり、安定した収入を得やすい。

「北海道のホテルで冬季限定勤務を選びましたが、残業代を含めて1ヶ月で30万円近く。
スキー場勤務は体力が必要ですが、繁忙期の集中シフトで一気に稼げました。」(23歳・男性)

つまり、職種 × シーズン × 地域の掛け合わせが、稼ぎやすさを大きく左右するということです。

体験者が語る“稼げる人”の共通点

現場で働く人の話を聞くと、稼げる人には共通した特徴があります。

  • 積極的に残業・ヘルプに入る姿勢を持っている
  • 早い段階で職場に慣れ、仕事を任される立場になっている
  • 無駄遣いをせず、寮や食事の支給をフル活用している
  • 繁忙期を狙って勤務を組んでいる

「最初の1週間で“頼れるスタッフ”と思われたことで、シフトを優先的に回してもらえるようになりました。」(24歳・女性)
「貯金目的なら、繁忙期を外さないこと。時期の選び方だけで月収が5万円変わります。」(30歳・男性)

“高時給”という言葉に惑わされず、どう働くかを意識することが収入を最大化する近道です。

まとめ|「稼ぎやすさ」は職種よりも働き方で決まる

リゾート地の仕事で稼ぐコツは、単純に「時給が高い仕事を選ぶ」ことではありません。
同じ時給でも、残業やシフト数、生活費の支出次第で手取りは大きく変わります。

  • 接客職(フロント・ホール)は繁忙期を狙えば高収入を狙える。
  • 裏方職(清掃・調理補助)は安定収入と生活のしやすさが魅力。
  • 働く時期・地域によっても収入が変わる。

「自分のペースで働きたい」「短期集中で貯金したい」など、目的に合わせて選ぶことが最も重要です。
求人票の“時給”だけでなく、“働き方の全体像”を見て選べば、数字以上の満足度が得られるはずです。